がん治療にかかる医療費の計算方法
がんの治療を始めるにあたり、心配になるのは治療にかかる医療費。
「総額いくらかかるのか」「貯金を切り崩しておく必要があるのか」「救済制度はあるのか」「保険は使えるのか」等々…
お金は家族や周りの人にも影響を及ぼすため、不安や焦りが増しネガティブな考えに支配されるかもしれません。
そんな時こそ、深呼吸をして一度冷静になり、医療費を正しく理解するモードに頭を切り替えましょう!
医療費を計算することは、必要な金額を把握する事だけではなく、自身が使えるサポートを適用させ、適切な治療を組み立てていく上でも重要です。
以下に、誰でも理解できるように、分かりやすく手順を説明します。
1. 治療費の内訳を把握する
がんの治療費は、以下のような項目に分かれます:
- 診察費:医師の診察にかかる費用
- 検査費:血液検査や画像診断などの検査にかかる費用
- 治療費:手術、抗がん剤治療、放射線治療などの費用
- 入院費:入院中のベッド代や食事代など
- その他の費用:交通費や特別なケアが必要な場合の費用
2. 公的医療保険の適用
日本では、公的医療保険が適用されるため、治療費の一部は保険でカバーされます。通常、自己負担は3割ですが、年齢や所得によって1〜2割になることもあります。
3. 高額療養費制度の利用
高額療養費制度を利用することで、一定額を超えた医療費は払い戻しを受けることができます。例えば、70歳未満の一般所得者の場合、自己負担限度額は80,100円+(総医療費-267,000円)×1%となります。
4. 医療費控除
年間の医療費が一定額を超える場合、確定申告で医療費控除を受けることができます。これにより、所得税が軽減されます。
5.民間保険の活用
がん保険や医療保険に加入している場合、保険金を受け取ることができます。これにより、自己負担額をさらに軽減することができます。
6. 医療費を計算できるサイト
例えば、乳がんの手術費用は約30万円(3割負担の場合)かかります。これに加えて、入院費や検査費などがかかるため、総額を計算してみましょう。
医療費を計算するための便利なサイトもあります。
以下のサイトを利用すると、簡単に医療費の計算ができます。
がんの治療費を計算する際には、治療内容や保険の適用範囲をしっかりと確認し、高額療養費制度や医療費控除を活用することが重要です。これにより、経済的な負担を軽減し、安心して治療を受けることができます。