高額療養費制度を知ろう!
がん治療にかかる費用は、患者さんやその家族にとって重要な問題です。以下は、がん治療に関連する費用についての要点をまとめたものです。
- 高額療養費制度とは:
- 高額療養費制度は、がん治療などで医療費が高額になった場合に、患者さんの経済的負担が過重にならないよう、自己負担の上限額を設け、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月(月の始めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その金額が払い戻される制度です。
- 制度の利用方法:
- 自己負担額の毎月の上限(自己負担限度額)は、所得や年齢に応じた計算式で決まります。
- 制度が利用できるのは、公的保険を利用できる治療(通常の病院等での治療)のみです。公的保険の使えない治療の費用については、高額療養費制度の対象になりません。
- 高額療養費で払い戻しを受けるには、ご自身が加入している公的医療保険に、高額療養費の支給申請書を提出(または郵送)する必要があります。
- さらに負担が軽減される3つのしくみ:
- 世帯合算: 同じ健康保険に加入している家族の医療費を合算できます。
- 多数回該当: 過去1年以内に3回以上高額療養費の支給を受けている場合、4回目以降は自己負担額の上限が下がり、負担がさらに軽減されます。
- 限度額適用認定証: 高額な入院治療を予測している場合、事前に入手しておくことで、一時的な立て替え負担を軽減できます。
高額療養費制度は、がん治療において負担を軽減する重要な制度です。必要な方は積極的に利用しましょう。