- 自分自身で最新情報や症例報告を探す方法
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がん治療について
がん治療は日々進化しており、手術、抗がん剤、放射線治療、免疫療法など多岐にわたります。最新の治療法や研究成果を知ることは、治療の選択肢を広げるために重要です。例えば、がんゲノム医療や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などが注目されています。
自分自身で最新の情報を取得する方法
- 信頼できる情報源を利用する: がん情報サイトや医療機関の公式サイトを定期的にチェックしましょう。例えば、前述の「国立がん研究センター」のサイトには最新の研究成果や治療法について詳しく解説されています。
- ニュースや専門誌を読む: 医療ニュースサイトや専門誌を購読することで、最新の研究や治療法に関する情報を得ることができます。
- 論文検索サイトを活用する: 最新の研究結果や数例規模の症例報告まで、自らキャッチアップすることで疾患や治療に精通していき、よりレベルの高いコミュニケーションが医療関係者とできるようになることで適切な治療選択の機会につながる可能性があります。
論文検索するなら
論文を検索するツールは複数あり、その中でも代表的なサービスを紹介いたします。
- PubMed(こちら):英語論文を検索するためのサイト。世界80か国、約5,900誌から文献検索でき情報量が豊富。
- J-STAGE(こちら):日本国内で発行された学術雑誌を無料で閲覧できるシステム。
- CiNii(こちら):日本の雑誌記事や論文を検索できるデータベース。
- Google Scholar(こちら):幅広い分野の学術文献を検索できる無料ツール。Google検索と同じインターフェイスで使いやすい。
- ScienceDirect(こちら):外国の学術雑誌を検索するためのサイト。無料の論文も豊富です。
調べ方のコツ
- キーワードを明確にする: 検索する際には、具体的なキーワードかつ長文にならないように単語で検索しましょう。キーワードの単位が広いと膨大な検索結果が検出され、検索ワードが長文の場合検索結果が0になります。例えば肺がんのデータについて調べたい場合は、肺がんの具体的なサブタイプ(ここではALK陽性非小細胞肺がんと仮定)を優先し、「ALK」で検索をかけます。また特定の薬剤について調べたい時は、製品名ではなく一般名で検索をかけます。(例:免疫チェックポイント阻害薬オプジーボ:× opdivo → 〇 nivolumab)
- Abstract(アブストラクト)から読むる: 全文を読むには専門知識と労力が必要なので、専門知識がなければ論文のAbstract(アブストラクト)だけ読み、どういう結果、主張かを大まかに理解するだけで十分です。
- 先行研究の参考文献を活用する: 役立つ論文を見つけたら、その論文の最後のページに記載されている参考文献もチェックして関連する論文を探しましょう。